「瀬尾まいこ 掬えば手には」を読みました

 楽天ブックを見ていたら瀬尾さんの新刊が発刊されるということでポッチして発刊日2022/7/4に到着しました。正味4時間くらいでスラスラと読めました。
瀬尾さんといえば「そしてバトンは渡された」。先日は石原さとみさんにて映画化されましたね。テーマは重いものの、主人公は明るく前向きなのでとても楽しく読める作品でした。
本作も同じでした。テーマは妊娠中絶と普通すぎてつまらない男、女子の恋心に気づかない男と重い感じですが、ホロっとはする者のそこまで深刻にならず読完は春の風を感じるような、今は真夏ですけど、爽やかですがすがしいです。

■あらすじ
 主人公の梨木は人の心が見えるエスパー。自他ともに認めるその能力を発揮してクラスメートの心配を解決している。そんな彼が高校生から大学生になり、曰くつきのお店でバイトすることに。そこのお店は店長 大竹の口が悪くバイトが2日と続いたことがないオムライス屋さん。ここでも梨木はエスパーの力を使って大竹の心を読み店を切り盛りすることに。そんなバイト先に心を閉ざした謎の女 常盤さんがくる。

彼女は5年前高校の時に事件を起こし心を閉ざしていた。梨木はバイト終わり常盤さんと駅まで帰るときに”声”を聞きその事件を知ることに。”声”を常盤さんに伝え心を開いた常盤さんは旅立っていく。

ざっとこんな話です。ここに梨木の高校の同級生 河野さんが加わります。ちなみに梨木は河野さんの恋心に気づきません。エスパーなのに本気の恋心には気づかない男子。ありがち。

ココ最近読んだ本が重いテーマが多かったので、子供の万引きやら引きこもりやら幼児虐待やら、安心して読めました。

著者 瀬尾まいこ 
作品 掬えば手には 
発刊 2022/7

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